週刊やまとごころ通信バックナンバー

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コロナ後初の国際旅行博TITF、タイで開催。出展者顔ぶれの変化から考えるタイにとっての「日本」

やまとごころ通信 Vol.967

おはようございます。やまとごころ.jp編集長の堀内です。

皆さんは、グランドハンドリング(グラハン)のことはご存じでしょうか。空港の駐機スポッ
トで、飛行機の離着陸や運航に必要な業務全般の総称で、その内容は、到着した航空機の誘
導、ボーディングブリッジの運転、貨物コンテナの搭降載、離陸前の航空機のプッシュバッ
ク、燃料補給や客室清掃など多岐にわたりますが、基本的に「裏方作業」的な、しかも欠かせ
ない仕事ばかりです。ところが、業務内容やその環境などから、コロナ禍前から慢性的に人材
不足が問題視されており、ロボットやデジタル導入により、省人化が進んでいるものの、更な
る対策が必要となっています。

素人ながらに、こうした実態を知るにつれ、出張や旅行で飛行機に乗るたびに、グランドハン
ドリングの方たちに支えられていることを実感します。

先日も、出張で羽田から新千歳へ向かった時のこと。午前の仕事に間に合うように朝6時過ぎ
発の便に乗り、外をぼーっと眺めていたら、隣の機体に荷物を積み込む人、機体を誘導する
人、荷物を運ぶために車両を運転している人など、駐機場で働くグランドスタッフの方たちの
姿が見えました。そうしているうちに、搭乗機のプッシュバックが完了。まさに滑走路に向け
て機体が進み始めたところ、誘導していたスタッフの方たちが、機体に向けて一礼し、手を振
り、またお辞儀をする光景を目にしました。そんな姿を見て、早朝に北海道に向けて飛べると
いうことは、パイロットやCAの方はもちろん、こうしたグランドスタッフの方たちが支えて
くれているからなんだなと思いました。

便利な時代になって、何もかも、当たり前のように商品を買ったり、サービスを受けられるよ
うになりましたが、実は多くの人たちに支えられていることを忘れてはいけないなと、改めて
気がついた今日この頃です。

月曜日の朝からしんみりとしてしまいましたが、今日のメルマガもお楽しみください!
おすすめは、先月末にタイで開催された国際旅行博TITFのレポートです。コロナ禍を経て旅行
博が持つ意味や位置づけが変化していることを感じられるない内容になっていますので、ぜひ
ご覧ください。

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コロナ後初の国際旅行博TITF、タイで開催。出展者顔ぶれの変化から考えるタイにとっての
「日本」

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世界観光受入れの本格的再開を経て実施されたタイの国際旅行博。そこで見えたタイ人の旅行
トレンドの変化と日本の位置づけをお伝えします。

▼クレジットカード利用から見る消費動向、タイからの訪日客もデータも出ています
インバウンド再開後の訪日外国人 消費動向、リベンジ消費で回復傾向も中国不在が鮮明

▼台湾と中東の旅行博の様子はこちら
インバウンド再開後初の大規模イベント 台北国際旅行博(ITF2022)、各国・地域は台湾消費者
にどうアピールしたのか?


アジア諸国の観光客誘致戦略、中東市場向けマーケティングから日本が学べること

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【訪日外国人数】2023年2月訪日客数147万5300人、東南アジアや中東で回復早く2019年比
プラスに

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中国の旧正月休みの影響で観光客が一気に増えた1月からは減少したものの、回復率では1月を
わずかに上回っています。

▼訪日客が増えた東南アジアはインバウンド誘致にも熱心です
インバウンド誘致に積極的な東南アジア、マレーシア・ベトナムなどインド観光客取り込みへ

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日本の魅力を発信するクールジャパンの取組を表彰するアワード、盆栽・アニメイベントが
受賞

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日本のファンが増えるような取組とは?「クールジャパン・プラットフォームアワード
2023」の受賞者が発表されました。

▼観光コンテンツ開発で考えるべきこと、ヒントはこちらに
【対談】バズワードに踊らされるな。今、日本が目指すべき観光開発とは?

文化財の修復過程を観光コンテンツに、収益を保全に充てる熊本城の取り組み

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やまとごころ編集部のつぶやき
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鎌倉のヴィーガンレストランに行ってきました。訪日中のスイス人が、あまり肉を好まないた
め、探して見つけたお店です。コース料理を頂いたのですが、切り干し大根、豆腐にひじき、
奈良漬け、蓮根、酒粕に山菜と、和の食材がたっぷり!味の組み合わせが面白く、見た目にも
美しく、大満足でした。欧州ではベジタリアンは「社会問題に目覚める若い頃に一度は通る
道」だそうで、食事の選択肢として身近です。持続可能性からも、美味しいベジタリアンのレ
ストランが日本にももう少し増えるといいなと思いました。
(清水陽子)