週刊やまとごころ通信バックナンバー

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「ベジタリアン対応」こんなに違う欧米諸国と日本の現状

やまとごころ通信 Vol.935

おはようございます。やまとごころ.jp編集長の堀内です。

入国規制緩和とともに、外国人観光客の姿も見かけるようになりました。先日、友人と
茨城県北部の袋田の滝に紅葉を見に行ってきました。週末ということもあり、日本人が
圧倒的に多かったですが、外国語での会話が耳に入ってくるようになり、インバウンドが
再開したのを実感します。

一方で、観光事業者以外の、一般の人たちの受け止め方は様々だなとも痛感します。先
日、知り合いのオーストラリア在住の日本の方のこんな話を聞き、少し複雑な気分にな
りました。

一時帰国で日本に滞在中、バスに乗ってお子さんと英語で会話していたときのこと。乗
客の方に「Be Quiet」ときつい口調で言われたそうです。聞けば、バスの中では他にも会
話している人はいたし、会話中はもちろんマスクを着用していたとのこと。「自分たち
が外国人観光客だと思って、そう注意したんだと思う」とその方は話していましたが、外
国人が入ってくることを快く思わない人がいることに対して、向き合っていかないといけ
ないと実感しました。

特に、インフレや円安など日本人の海外旅行にとっては向かい風の状況ではあります
が、コロナ禍で人々の中に生まれた世界との分断を、どう埋めていくかも、今後大切な
ことだと痛感しました。

今回冒頭で紹介している記事は、「ベジタリアン/ヴィ―ガン」の切り口で、先進国と日
本との間にある差について、フードダイバーシティ守護氏に寄稿してもらいました。まず
は、差があることを認識して、その差をどう小さくしていくかを考えるきっかけにしても
らえればと思います。

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「ベジタリアン対応」こんなに違う欧米諸国と日本の現状
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世界を見渡せば、特に欧米諸国では、ベジタリアンヴィーガンが当たり前のように存在
していますが、日本はどうなのでしょうか。

ベジタリアン対応で訪日客誘致にアドバンテージ
持続可能性に貢献、ベジタリアン・ヴィーガンの知っておくべき基礎知識とトレンド

インバウンドのアドバンテージとなる、観光事業者が今すぐできるベジタリアン対応

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コロナ後の旅行における旅行者の最大の関心事、スムーズなオンライン体験ーIATA調査
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コロナ禍の旅行は、各国政府が課す渡航要件のため煩雑で時間のかかるものでした。旅
行が再開されたいま、乗客は利便性の向上を求めています。

出入国時はもちろんですが、タビナカ事業にもDX推進は欠かせません
世界から見た日本の旅ナカ市場拡大のヒント

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世界の入国規制状況は? 11/7時点で規制なし108カ国・地域。スペイン、カタールなど規
制撤廃

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まもなくサッカー・ワールドカップが開幕するカタールは11月1日に陰性証明の提示を不
要として、規制撤廃となりました。

▼コロナ禍の対応でカタール航空は高評価を得ました
2022年航空会社人気ランキングSkytrax発表、カタール航空2連覇 ANAは4位 JALは6位に

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観光庁、PMS導入など宿泊施設のデジタル化サポート 条件緩和で再度募集
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ポストコロナの観光需要を見据え、全国各地の観光地において、全ての訪日外国人旅行
者が快適に宿泊できる環境を整備することを目的とした事業です。

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やまとごころ編集部のつぶやき
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今回紹介されているIATAの世界旅客調査の結果で、興味深いものがありました。44%の
人が空港に着く前にチェックインをすませたいと希望しているとのことです。香港では香
港エクスプレスを利用すれば、香港駅と九龍駅でインタウンチェックインができますが、
考えて見れば、東京でも昔はできたんですよね。それが箱崎のシティエアターミナルで
す。都心から60分以上かかる成田空港ができて、その不便さを補おうと、箱崎でチェッ
クインも手荷物の預け入れもできて、あとはリムジンバスで成田へ向かうだけでよかった
のです。いつからそのサービスがなくなったのかと調べましたら、2001年のアメリカ同
時多発テロ以降、空港外でのチェックインは危険とされたたためだそうです。今後復活
する可能性はあるのでしょうかね。
(刈部けい子)