週刊やまとごころ通信バックナンバー

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高付加価値ビジネスで地域課題に新機軸、青森ねぶた祭で1組100万円のプレミアム席が継続できる理由

やまとごころ通信 Vol.1012

おはようございます。やまとごころ.jp編集長の堀内です。

8月上旬に「地球の宝を守れ」のキャッチフレーズでクラウドファンディングを開始して以降、
SNSで取り上げられ、メディアでも話題になった「国立科学博物館」へ行ってきました。夏休み
中の週末ということもあり、博物館内は大混雑。展示品の数も圧倒的で、迫力ある展示や、ちょ
っとした体験ができるコーナーなどもあって、子供も大人も楽しめる場所だなと感じました。

話題になったクラウドファンディングですが、高い目標金額を設定しただけあって、支援者への
返礼品も充実しています。特に印象的だったのが、館長や研究員がつくばの研究所内を案内する
「バックヤードツアー」。オープンラボでは見せていない収蔵品が見られること、また人数を絞
って募集していることなどもあってか、1人5万円という金額にもかかわらず即完売。あまりの人
気ぶりに枠を追加しましたが、それもすぐに埋まっていました。

現在のところ、支援者は全部で4万4000人超、目標1億円に対して、7億円を超える金額が集まっ
ています。「国立」というブランドがあるからこそ、ここまで集められたのは間違いありません。
ただ、「地球の宝を守れ」というキャッチコピーにはじまる訴求方法や、返礼品の種類や内容な
ど、人々の心をつかむ企画だったからこそ、大きく目標を達成できたのだろうなと思います。

本日のメルマガで「お祭りの付加価値アップ」をテーマとした記事を挙げていますが、「科博」
の取り組みからも、付加価値の高い商品やサービスを作るにあたって参考にできることはあるよ
うに感じました。

10月末に「和食」をテーマとした特別展が始まりますが、それも楽しみです。

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高付加価値ビジネスで地域課題に新機軸、青森ねぶた祭で1組100万円のプレミアム席が継続でき
る理由

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青森ねぶた祭で話題の「100万円のプレミアム観覧席」、今年も好評裡に終了しましたが、その
企画が生まれた背景を探ります。

▼記事中にも登場する大洲城キャッスルステイはこちら
【DMO研究】1泊100万円の城泊を展開、地域DMOキタ・マネジメントの「手放す」インバウン
ド戦略


▼富裕層観光を実現するには?
【経営者レポート】富裕層トラベルデザイナー永原氏に聞く、唯一無二の高付加価値商品の作り方

▼地域で取り組む高付加価値化
世界一予約困難なレストランでも提供。北海道余市町を有名にした町長の「ワイン」集中戦略

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2023年第2四半期の旅行トレンド、長距離目的地の人気上昇、スポーツ観戦旅行にも関心高く
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世界各地で域外の長距離路線の人気が復活してきており、ロンドンとニューヨークは全地域で人
気の旅行先トップ10にランクインしています。

▼コロナ前ですが、英国観光局がスポーツ観戦について実施したアンケートも興味深いです
消費増に大貢献、英国の経済効果を後押し スポーツ観戦する外国人旅行者

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やまとごころ編集部のつぶやき
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やまとごころメンバーが東京の日本料理屋に行った際、タブレットで漫画を見ながら食事をして
いる韓国人観光客がいました。どうやら、日本の漫画に出てくるレストランを巡るのが今回の旅
の目的だとか。聖地巡礼者の熱い想いに驚きました。