週刊やまとごころ通信バックナンバー

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国内旅行の伸び世界一のベトナム、現地旅行会社が日本に求めること

【やまとごころ通信 Vol.917】

おはようございます。やまとごころ.jp編集長の堀内です。

9月7日から水際対策が見直されるとの発表がありました。ただ、まだ団体旅行のみ、
ビザ取得が必須であることは変わりません。G7並みの円滑な入国を目指すとの発言は
あるものの、規制緩和にはかなり慎重であることがよくわかります。

入国規制緩和の際に出る「添乗員つきの団体旅行のみ」「ビザの取得が必要」といっ
た話のなかで、一つ忘れられがちなことがあります。そもそも観光客の入国が認めら
れているのは政府が定める「ブルー」「イエロー」「レッド」の3区分のうち、「ブ
ルー」のみということ。

今回のメルマガでも紹介しているベトナム市場は、コロナ前の2019年には約50万人弱
が日本を訪れていましたが、日本政府の定める区分が「イエロー」のため、現状では
観光客の入国はできません。7日の規制緩和でようやく、「すべての国から」入国でき
るようになったのです。

一方、ベトナムはというとすでに各種規制は取り払い、国内旅行を中心に回復も目覚
ましく、入国規制のない国、地域へ海外旅行に出かける人も増えているそうです。

全規制を取っ払った国と今も厳しい規制を課す国が混在している今こそ、まったく違
う状況の国、地域があることを理解し、各国地域の動向や情報収集が大切であること
を実感します。

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【ベトナム動向】国内旅行の伸び世界一、現地旅行会社が日本に求めること
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コロナ前は日本人旅行者にも人気があったベトナム経済回復のためにウィズコロナ
に転換した現状や訪日を扱う旅行会社の動向などを現地から伝えます。

▼7月の訪日外国人数では、技能実習生が多くを占めるベトナムがトップです。
【訪日外国人数】2022年7月訪日客数14万4500人、1日あたり5000人未満で観光客受け
入れ再開の効果見えず


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【宿泊統計】2022年6月の延べ宿泊者数3447万人泊 回復傾向続く、日本人はコロナ前
水準に迫る

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観光庁が2022年6月の宿泊統計を発表。3年ぶりに行動制限のないゴールデンウィーク
で5月の旅行需要が拡大しましたが、6月もその勢いが続いたようです。

▼宿泊旅行の消費額も伸びています
2022年4月-6月 国内旅行消費額4兆4190億円、1人当たり宿泊旅行支出コロナ前を上回る

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企業の人手不足、コロナ禍前の高水準に迫る。旅館・ホテルは約7割で正社員不足
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企業の人手不足の状況に関する帝国データバンクの7月の調査によると、半数近い企
業が人手不足感を抱えていることがわかりました。

▼人手不足に悩む地域の事業者と、知らない地域に行ってみたい人をマッチング
「どこ、そこ?」という地域に人が訪れる仕組みを作る「おてつたび」が目指す新し
い旅のスタイル


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日本初 農閑期の棚田を活用したサブスク式キャンプ場、地域の協力により高千穂で
誕生

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農閑期の棚田を活用したキャンプ場「タカチホ棚田キャンプ」が11月にオープン、高
千穂へのミニ移住体験も兼ねているそうです。

▼高千穂観光協会のインバウンド需要回復のための取り組みとは?
【DMO研究】貸ボートの価格大幅アップのわけ、自主財源を確保する高千穂観光協会
の観光地経営


▼テレワークの普及で地方移住希望者も増えたようです
コロナ禍での行動変化、東京圏の3割 地方移住への関心あり。23区在住20代は半数超

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やまとごころ編集部のつぶやき
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韓国ビザの話、第3弾です。ノービザ延長が10月末までと発表されたものの、あくま
で暫定措置ということなのでマルチビザを申請してきました。そうこうしているうち
に韓国入国前と日本帰国前の陰性証明が不要になり、残すは韓国入国後1日以内のPCR
検査のみ。これも遅かれ早かれ廃止されるという話もあり、だいぶコロナ前に近づい
てきました。翻って日本の水際対策、段階的に緩和されてはいるものの、まだグルー
プ旅行限定です。個人旅行解禁はいつになるのでしょうね。日本ファンのため息が聞
こえてきそうです。
(刈部けい子)