週刊やまとごころ通信バックナンバー

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岐阜長良川の流域文化を再定義、高付加価値の和傘が繋ぐ技術継承と持続可能な地域づくり

やまとごころ通信 Vol.1026

おはようございます。やまとごころ.jp編集長の堀内です。

先日、スープストックトーキョー創業者の遠山正道さんと、元陸上競技代表の為末大選手が登壇
した「ピクニック紀とは?」というトークセッションに参加しましたが、とても面白い内容だっ
たので、紹介します(難しい話です)。

遠山さんは、資本主義経済が限界を迎えたいま、この後どのような時代が来るかを予測し、次の
時代を「ピクニック紀」と名付けています。資本主義社会においてビジネスは利潤の追求、株主
価値の最大化、社員の幸福度を高めるといった様々な目的のもと経済活動が行われています。
それに対して「ピクニック紀」では、一枚の絵、アート作品のように、それ自体がお金を生み出
すわけではないが、ただ存在するだけで、学びや発見を通じて豊かになる。そういった考え方が
主流になり、その実現に必要な能力や行動が求められる時代になると述べています。

この「ピクニック紀」の話を聞いたときに、「学びや発見を通じて、豊かな人生を送る」ための
手段としての観光の可能性は大きく、観光が重要な役割を担っていくのではないかと感じました。

アクティビティや地域に根付いた歴史や文化を知り、体験することで、旅行者自身の内面の内面
の変化に重きを置くアドベンチャートラベルが注目されていることは、代表例ではないかと思い
ます。

当然のことながら、観光もビジネスなので、最終的には、提供する体験に対して値付けをして、
お客様に販売する必要があります。ここにあるように体験を通じて、学びや気づきを与え、内面
の変化に導くような旅を作ることは、自らが経験していなければ難しいですし、経験していたと
しても、決して簡単なことではないと思います。でも、そうした経験がこれからの時代に求めら
れるものだとしたら、そこに今観光業界が挑んでいると考えると、ワクワクした気持ちになりま
した。

今日のメルマガで紹介している岐阜長良川の事例も、まさに「価値あるストーリー」「観光商
品」に価格を付けて観光客に販売しようと取り組んでいる事例になりますので、ぜひご覧ください。

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岐阜長良川の流域文化を再定義、高付加価値の和傘が繋ぐ技術継承と持続可能な地域づくり
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岐阜県中央部を流れ、日本三大清流の1つとして知られる長良川。20年以上にわたる流域での持
続可能な地域づくりへの取り組みを取材しました。

▼アートをフックにした地域活性化
芸術を活用した観光振興、世界をひきつける九州のアート・文化芸術コンテンツの造成

▼書籍から学ぶ観光・インバウンド
『地域の稼ぐ力』にフォーカスし調査・分析・提言「地域再生の産業観光論」

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2023年世界で最も利用者の多いハブ空港はどこ? 中東・米国など堅調、回復率に地域差も
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ここまでの航空データの分析によると、コロナ以降、世界の主要ハブ空港における国際線旅客出
国数の回復度合いにはかなりのばらつきがあることがわかりました

▼UNWTOのデータも中東の回復を示しています
2023年1-7月期の国際観光客数 コロナ前の84%まで回復、中東では2019年水準の2割増-UNWTO

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やまとごころ編集部のつぶやき
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やまとごころ代表の村山とメンバーが、2024年2月開催の高知竜馬マラソンにエントリー。今年
は海外11カ国を含む約7000人が参加した大会で、今から楽しみです。